衣更えと薫衣香①
10月1日は平安王朝の頃から「更衣の節(こういのせち)」と
言いました。
現代でも冷涼な秋の空気にセーターやコートの用意をします。
着物も単衣の夏物を仕舞い、袷の冬物に変わります。
現代の着物の原型は、平安時代の貴族たちが着ていた小袖で、
袖口の小さな下着が時代と共に表着に変わっていったものです。
この小袖も衣更えとなります。
この時、「香」が大きな役割を果たしてきました。
香材を刻み合わせ小袋に入れ、着物と一緒に大切に仕舞います。
芳香が着物に移ると共に、漢方生薬系の香材が虫よけの機能を
果たしました。
衣更えと薫衣香②へつづく
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