薫衣香と衣更え②
そして、1300年後の今それは「薫衣香」くのえこうという名で現代の
香製品として多くの人に使われています。
「防虫香」とも呼んでいましたが、化学製材の防虫剤と区別するため
平安王朝以来の伝統の名、「薫衣香」と名付けました。
まさに、「衣のための香」で季節のかわるときの必需品としての香
として知られています。
香十の薫衣香はこちらからどうぞ。
注)本来、薫衣香は平安王朝のころから生活必需品で着物に
香りを焚きしめるための香の名前でした。現代では着物と一緒に
しまうための香の名前になっています。
文:稲坂良弘
(香司「香十」前代表)
香の伝道師としてメディア、イベント等で活躍中
著書『香と日本人』(角川書店,2011)
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